プログラム

チュートリアルセッション

 今回のチュートリアルセッションでは,近年着目されている「Selective Inference」をテーマとして取り上げ,この研究分野で活躍されている下平英寿氏,竹内一郎氏,寺田吉壱氏にご講演いただくことになりました。奮ってご参加ください。

日 時:2019年9月8日(日)13:00~16:00(休憩時間を含む)
会 場:滋賀大学・彦根キャンパス 大合併講義室(A会場)
テーマ:Selective Inferenceの理論と応用
オーガナイザー:下平英寿(京都大学)
講演者:下平英寿(京都大学),竹内一郎(名古屋工業大学),寺田吉壱(大阪大学)

概要:
 データから仮説を生成することがしばしば行われる。データマイニングや近年提唱されているデータ駆動科学では膨大なデータから機械学習などによって有望な仮説が選択される。ここでは,モデル選択やクラスタリングなど様々な形式の問題を想定している。このように仮説を選択したとき,同じデータを用いて仮説またはそれを表現するモデルに関する推測を行うときに生じるバイアスを回避するため,多重検定補正に基づくアプローチなどが提案されているが,その適用範囲は限定され,様々な課題が指摘されている。近年,このバイアスを補正するための新たなアプローチとして,選択イベントの条件付き推測を行う「Selective Inference」とよばれる枠組が注目されている。
 本チュートリアルでは,その基本的な考え方や方法論をわかりやすく解説し,Lassoで変数選択をしたときの係数の信頼区間のバイアス補正やその発展系の詳解,多重比較やFDRなどとの関係,機械学習の先端的な応用研究,ブートストラップ法による最近の研究を解説する。

※事前参加申込は,こちらから手続きができます(7月16日(火)13:00~8月19日(月)17:00)。
※当日参加も受け付けますが,参加費を期日までに納めていただく場合,大幅な割引が受けられます(参加費についてはこちをご覧ください)。

市民講演会

 今回の市民講演会では,感染症の専門家として活躍され,また様々な情報発信もされている岩田健太郎氏に,「数字の主観と意味について」というタイトルでご講演いただくことになりました。奮ってご参加ください。

日 時:2019年9月8日(日)16:30~18:00
会 場:滋賀大学・彦根キャンパス 大合併講義室(A会場)
テーマ:数字の主観と意味について
講演者:岩田健太郎(神戸大学)

概要:
 数字は客観ではありません。主観です。クオリアと言ってもよいです。我々が「1万円」という数字を目にするときは,そこには必ず主観が伴っているのです。「主観」ゆえに絶対的な正義はそこにはありません。人によっては1万円を大金と考えるでしょう。人によってははした金と捉えるでしょう。外国の方とかだと,1万円と聞いてもピンとこない人も多いです。ぼくらが外国に行ったときに,貨幣価値がしっくりこなくて困るのと同じです(3ユーロってどんくらいだっけ,みたいな)。「主観」には文脈を伴います。今日のランチに1万円はけっこうリッチなランチですが,今月の生活費1万円は,わりとプアな1ヶ月です。
 医学の世界にも数字はたくさん存在します。その「主観」は噛み合っているか?これが今回のテーマです。みなさんが医学の世界で見る「数字」は,まるで初めての外国での初めての貨幣を扱うように「しっくりきていない」のではないでしょうか。それがリテラシーの一部なのです。

※事前参加申込は,こちらから手続きができます(7月16日(火)13:00~8月19日(月)17:00)。
※参加費は無料です。