プログラム

チュートリアルセッション

下記の2つのテーマでチュートリアルセッションを開催します。2つの会場で並行して開催しますので、どちらかをお選びください。なお、途中でもう一方のテーマへ移動されても追加料金はかかりません。参加費についてはこちらをご覧ください。多くの方々のご参加をお待ちしております。

日 時:2014年9月13日(土) 13:00~16:00
場 所:東京大学 本郷キャンパス 経済学研究科棟1階
受付開始:12:30

テーマ1:公的統計の二次的利用-申請手続きを中心に

講演者:小林 良行(元総務省 統計研修所)・中村 英昭 先生(総務省)

場 所:経済学研究科棟3階 第2教室

概 要:

現行の統計法(平成21年4月に全面施行)では、行政機関等が作成する統計(公的統計)は社会の情報基盤であるとの認識の下、学術研究等での利用について一定の要件を満たすと認められる場合に、一般からの委託に応じて既存の調査票情報から新たな集計表を作成・提供(オーダーメード集計)したり、匿名性を確保した調査票情報(匿名データ)を提供したり、調査票情報自体を提供したりする制度が定められている。
本チュートリアルの前半では、公的統計の二次的利用とは何か、誰が利用できるのか、利用するにはどのような手続きが必要かといった点について概説するとともに、二次的利用の申請書類とその書き方についても例を交えて解説する。
また、後半では、我が国と対比しつつ、諸外国の政府統計機関が提供している様々な二次的利用形態の先進的な事例を紹介する。

テーマ2:マッチングと統計解析

講演者:岩崎 学(成蹊大学)

場 所:経済学研究科棟地下1階 第1教室

概 要:

医学、疫学や経済学、社会学など様々な分野における群間比較では、比較の妥当性の担保や比較効率の向上などの目的で、マッチングが行なわれることが多い。特に、疫学におけるケース・コントロール研究では、欠かせない道具となっている。
本セミナーでは、統計的因果推論の立場から、マッチングに関わる様々な問題を最新の研究成果を交えながらなるべく平易に解説する。具体的には、マッチングの目指すもの、種々のマッチング法、マッチング結果の評価、得られたデータの解析法(独立な場合との比較)、種々の注意点などを取り上げる。近年、日本でも応用が広がっている傾向スコアマッチング(propensity-score matching)については、やや詳しく述べる予定である。
生物統計学、経済学、社会学などにおけるデータ解析に興味を持たれ、マッチングに対する知識の整理をしたい方々の参加をお待ちしています。

事前参加受付は、こちらから手続きできます(8月20日(水)17時まで)。
当日参加も受け付けますが、あらかじめ参加費を納めていただく場合、大幅な割引が受けられます。

 

当日受付の場合、参加費(資料代含む)は以下となります。
・会員(共催、協賛の6学会の会員)4,000円
・学生(会員・非会員を問わず)4,000円
・学生以外の非会員は8,000円