運営委員会報告

吉村 宰(長崎大学)


おかげさまをもちまして、統計関連学会連合2010年度大会(第9回大会)を無事開催することができました。参加者数が923名(招待講演者を含む)と過去最高を記録し、国内最大規模の統計関連の学術会議という位置づけがほぼ確立したと言えるのではないでしょうか。


さて、以下運営委員会の業務についてご報告申し上げます。運営委員会の業務には大きく次の4つがあります。
(1)大会参加受付業務、(2)報告集の作成、(3)報告集等への広告掲載の募集及び受付、並びにデモセッションの企画、(4)大会運営に係る会計業務。以下にそれぞれについてご報告いたします。


昨年度に引き続き今年度も運営委員会業務の大部分を外部委託しました。これにより委員の業務量を大幅に削減することができました。しかし一方でその代償として、大会参加費を上げざるを得ませんでした。
 本大会は実行委員、プログラム委員、運営委員など無償のボランティアで準備・運営されています。各委員は丸一年間大会開催の準備に注力します。一部の委員に過度の負担を強いる状況が続けば、近い将来、連合大会の開催ができなくなるという危惧から、現在の業務の外部委託が進められています。参加費値上げの背景にはこのような事情があります。皆様のご理解をいただければ幸いです。


報告集は、昨年同様Web上での発表申し込み、原稿提出、著者による確認を経て作成されました。これまでの実績を考慮しかつ可能な限り支出を抑えようと印刷部数を900部と決定しましたが、予想を上回る参加者があったため報告集が不足するという事態が生じてしまいました。不足分は増刷をすることで補いましたが、かえって支出を増やしてしまう結果となりました。この場を借りてお詫び申し上げます。
 CD-ROMは昨年度にならい今年度も作成しておりません。なお希望者は予稿原稿とは別に詳細原稿(A4、10ページまで)をWeb上で公開することができることとしております。


広告に関しまして、本年度も大会ホームページ上のバナー広告をはじめ、多種多様の広告を募集致しました。おかげさまで多くの関連企業や研究機関のご協力を得ることができました。心より感謝申し上げます。
 今年度は従来の「ソフトウェアセッション」を運営委員会の企画セッションとしました。
今年度につきましてはプログラム委員会とのより綿密な打ち合わせが必要であることを痛感いたしました。次年度以降の課題として頂ければ幸いです。
 安定的な大会運営のためには、関連企業の皆様のご助成が必要です。今後ともご協力のほど何卒お願い申し上げます。


最後に会計についてですが、現時点では決算できておりませんが、来年度大会開催に必要な額の繰越金は残せそうという見通しが得られております。今年度は想定外の支出として、大会を開催できなかった場合の保険料、来年度の会場借り上げのための準備金などがありました。大会を開催できなかった場合でも外部委託費用は発生します。参加費を徴収できず、かつ外部委託費用を支払う必要が生じた場合の対応について連合で議論する必要があります。次年度以降の課題として頂ければ幸いです。
 今年度は大会実行委員会、及びプログラム委員会の積極的なご協力を得て、支出の抑制を行うことができました。大会の円滑な運営と適正な支出のためには三委員会が密に連絡を取り合い協力することが必要であることを強く感じました。この場を借りて両委員会のご協力に感謝申し上げます。


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