プログラム企画について(第三報)

プログラム委員会委員長 清水邦夫 (慶應義塾大学)


プログラム企画について第一報(2007年12月13日),第二報(2008年4月5日)の公開に続き,「第三報」をお届けします.本報が本大会に関するプログラム委員会からの最後のご案内となります.大会の詳細につきましては,プログラム・実行・運営の各委員会によって準備された原稿をもとにWeb委員がWebページ上に見易く配置をしていますので,2008年度統計関連学会連合大会のトップページ


http://www.jfssa.jp/taikai/


から「大会詳細」や「お知らせ」等に進み,必要な情報を手に入れて下さい.本報では,プログラム企画について簡潔にまとめを行い,皆様の便宜をはかりたいと思います.


1. 会場について

大会(9月7日から10日; 7日はチュートリアルセッションと市民講演会のみ)は慶應義塾大学・理工学部 矢上キャンパス(日吉駅から徒歩約15分)で開催されます.懇親会(9月9日)は,矢上ではなく,日吉キャンパス内のGreen’s Marche(日吉駅から徒歩約3分)で行われます.キャンパスへの行き方の詳細は,上記トップページから「会場」へ進むと見ることができます.両キャンパスとも,駐車スペースの関係上,自家用車でのご来場はお控え下さい.矢上キャンパスへは日吉駅商店街側からタクシーを利用できます.「慶應大学理工学部へ」と運転手に言って下さい。なお,両キャンパスともキャンパス内禁煙ですが,若干の喫煙可能エリアがあります.

 

大会の会場はAからGの7会場からなっています.その教室番号等は,つぎの通りです.

 

2. 参加申し込みについて

チュートリアルセッションの申し込み(2008年1月31日締切り),企画セッションの申し込み(2008年2月20日締切り),講演(一般・企画セッション・コンペティション)の申し込み(2008年5月12日から6月3日),報告集用原稿の提出(2008年6月16日から7月7日)を経て,大会参加申し込み期間は


2008年7月17日(木)9時から8月21日(木)17時


となっています.事前参加受付は上記トップページから「申込」に進んで手続きできます.また,大会参加費の詳細を知るには,「お知らせ」,運営委員会からのお知らせ「参加費」へとお進み下さい.会員(共催,協賛の6学会の会員)・学生(会員・非会員を問わず)・学生以外の非会員別,事前受付・当日受付別で大会参加費が異なりますのでご注意下さい.当日受付の場合,大会参加費(講演報告集,CD-ROM代を含む)は,会員・学生6,000円,学生以外の非会員12,000円です.また,懇親会参加費も一般(会員・非会員を問わず)・学生別,事前受付・当日受付別で異なります.当日受付の場合,懇親会参加費は,一般5,000円,学生3,000円です.なお,企画セッションはプログラム委員会の承認の下に行われ,その運営は各セッションのオーガナイザーに一任されています.企画セッションの講演は依頼(招待)講演であり,会員か否かを問わず,すべての講演者および共著者(共同研究者)は招待者です.


3. 大会プログラムについて

プログラムおよび大会案内はWeb上で公開(参加申込開始以前に公開予定)されるとともに,各学会選出のプログラム委員を通して各学会に通知されます.プログラム冊子は作成致しません.Webページには,html版およびpdf版を用意します.当然のことながら,プログラムは講演報告集にも掲載されます.なお,講演者および共著者(共同研究者)の所属は講演申し込み時点のものです.


4. 企画セッション一覧


5. コンペティション

今年度も,研究活動を開始して日の浅い会員のより質の高い研究発表の奨励を目的としてコンペティションを実施します.


評価基準:研究内容のみならず,発表者各自が十分に工夫をしていかにうまく内容を伝えられたか,質問に的確に答えられたかといった発表の仕方も含め,全体として素晴らしいプレゼンテーションになっているかどうかを評価の対象とします.

審査方法:大会におけるコンペティション講演の審査は,当日の口頭発表に対しての数名の審査員とコンペティション講演セッションの出席者の一般審査との総合評価で行います.セッションの参加者すべてに投票資格がありますので,本企画の趣旨をご理解の上,奮ってご投票ください.A,B,Cの3段階(A:受賞に値する,B:受賞としてもよい,C:受賞に値しない)で各報告者を評価していただきます.ただし,講演者ならびに共著者はその講演への投票は出来ません.審査は記名投票で行い,無記名投票は無効です.投票結果に基づき,プログラム委員会で選考します.


最優秀報告者1名,優秀報告者(原則として)3名を選考し,大会中(懇親会場において懇親会の直前を予定)の表彰式にて受賞者を発表して表彰しますので,ぜひこちらにもご出席ください.


6. チュートリアルセッション

日時: 2008年9月7日 (日) 13:00-17:30

会場: 慶應義塾大学矢上キャンパス11棟1階31教室

受付開始時間と場所: 12:30より,上記教室前スペース


テーマ1: メタアナリシスの方法と実践

講演時間: 13:00-15:00

講師: 手良向 聡 (京都大学)


テーマ2: 構造方程式モデリング−3次までの積率構造の理論と応用−

講演時間: 15:30-17:30

講師: 豊田 秀樹・岩間 徳兼・竹下 恵・久保 沙織 (早稲田大学)


事前参加受付は,2008年度統計関連学会連合大会の上記トップページから「申込」に進んで Web 上で手続きができます(7月17日(木)9時〜8月21日(木)17時).あらかじめ参加費を納めていただく場合は,割引が受けられます.学生には特に大幅な割引があります.当日参加も受け付けます.当日受付の場合,参加費(資料代含む)は,会員(共催,協賛の6学会の会員)3,000円,学生(会員・非会員を問わず)3,000円,学生以外の非会員6,000円です.テーマは2つありますが,参加されるテーマ数に関わらず,料金は同じです.


7. 市民講演会のご案内

市民講演会は,下記のテーマについて,3名の先生方の講演と展示・体験ブースの開設で構成いたします.参加費は無料です.


日 時: 2008年9月7日(日) 12:30−17:00

場 所: 慶應義塾大学矢上キャンパス創想館(14棟)地下2階マルチメディアルーム

テーマ:「情報社会と統計教育〜私たちの暮らしを支える身近な統計〜」


講演プログラム: 13:30〜16:00


川崎 茂 (総務省統計局長)

『私たちの暮らしと統計−統計は国民の共有財産−』

政府が作成し公表する様々な統計は,国民の生活や社会の実態を明らかにするものであり,国や地方公共団体の政策の決定や評価に活用されています.これらの統計には,生活に密着した親しみやすい統計も数多くあります.この講演では,暮らしに身近な統計をいくつかご紹介して,皆様に統計に親しんでいただくとともに,統計の見方・使い方のヒントなどをお話ししたいと思います.

長尾 篤志 (文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官) 

『新学習指導要領で重視された統計活用能力−算数・数学科での今回の改訂の考え方−』

種々の調査によると,算数・数学科では,「数学的な見方や考え方を生かして問題を解決することや自分の考えを数学的に表現すること」,「身に付けた知識・技能を実生活や学習等に活用すること」などに課題が見られます.このような課題を踏まえ,今年1月中央教育審議会から学習指導要領の改善に関わる答申がなされ,この答申を受け3月には小中学校の学習指導要領が改訂されました.現在,高等学校の学習指導要領も,改訂に向けた作業が行われています.この講演では,新学習指導要領の改訂の考え方や今回の改訂において重視された統計活用能力について説明します.

吉村 功 (東京理科大学教授)

『統計家が考える数理リテラシー−「豊かに生きるための智」プロジェクトでの議論より−』

「21世紀の科学技術リテラシー像〜豊かに生きるための智〜 」は,日本人成人一般に必要な科学技術の素養を検討したプロジェクトで,日本学術会議と国立教育政策研究所が平成18・19年度科学技術振興調整費を用いて行ったものです.プロジェクトでは,数理科学,生物科学等の7部会がそれぞれの関係部分での検討を行いましたが,この講演では,数理科学の中の統計リテラシーに焦点を当てて,何が21世紀の今に必要な素養であるかを紹介します.

展示・体験ブース:12:30〜17:00


* 市民講演会は,文部科学省補助事業として,主催:日本統計学会,共催:統計関連学会連合,数学教育学会,統計数理研究所,全国統計教育研究協議会,日本統計協会,全国統計協会連合会,統計情報研究開発センター,東京理科大学数学教育研究所,後援:総務省,日本数学教育学会,横浜市で,実施いたします.


8. おわりに

大会では,9月8日10時から9月10日12時まで,現時点において企画セッション53件,コンペティション21件,一般159件の合計233件の学術講演(+企画セッション日本統計学会各賞受賞者講演)を見込んでいます.これら以外に統計分析・データ・教育ソフトウェアセッションにおける9件の講演が予定されています.多くの方々の講演申し込みにより充実した大会となることが期待されます.


各学会選出および委員長依頼のプログラム委員各位(お名前は,上記トップページから直接に「組織」へ,もしくは「お知らせ」,実行委員会からのお知らせ「委員会メンバー」へ進むと見られます)には,各学会への連絡,企画・コンペティション・チュートリアルセッション・市民講演会の企画と原稿執筆,プログラム作成,講演報告集作成のための準備等々,さまざまな仕事をしていただきました.大会のプログラムに関する準備が現段階までできましたのは偏に委員の皆様のご協力の賜物です.この場をお借りしまして厚く御礼を申し上げます.それでは,大会会場の慶應義塾大学理工学部矢上キャンパスにて参加の皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております.

以上